どうも、石動です。
sasa3655.hatenablog.com
先週、当てて初めて遊んだ7デッキの所感と改造案を書き終えた『ドキドキつよいデッキ 25の王道』。だがしかし、まだまだ擦ります。
今回は、以前の7デッキとは違い、僕はドギつよかからは当てなかったデッキタイプです。その代わりずっと、もう本当にずっっと、このデッキの顔であるゴルファンタジスタが初めて世に出てアーキタイプが誕生した時からずっと遊んでる、大好きで思い入れがあって、人並みには理解してる自信のあるデッキ。
地上戦は最強!水自然ジャイアントデッキ編です。よろしくお願いします。既に持ってるデッキなので、今回はいつもと違って感想よりも解説の方も多めのスタイルでいきたいと思います。
(改造案に「一応」と設けているのは、どのリストもすごい完成度で、そのままで十二分に楽しいから……ってのと、今の段階で改造するのは勿体ないかなと思うからです。
初心者の方はご存知でない方もいらっしゃると思うんですが、5月にドキドキつよいデッキのコンセプトを強化するカードを収録した『25の援軍』というパックが出ます。 改造するのはそれまで待ったほうがいいという前提のうえで、今すぐもっと強いリストを使いたい!という方は改造してもいいんじゃないかなあと。
あと、この記事で使う画像は、デュエル・マスターズサポートアプリ(https://dm.takaratomy.co.jp/event/supportapp/)のものと、公式カード検索(https://dm.takaratomy.co.jp/card/)のものから引用しています)
水自然ジャイアントの動きと強み
水自然ジャイアントって、どんなデッキ?
まず、2ターン目に相手の動きを妨害するメタクリーチャーを出します。
メタクリーチャー、というのはキャディ・ビートルや同期の妖精のことですね。前者は相手にマナより大きいクリーチャーを出せなくさせ、後者は相手が選ぶ際にその対象を吸い、場から離れると下面のド浮きの動悸を撃って相手の盤面を荒らします。両者とも、出すといい妨害になりそれなりの時間がもらえるカードです。

次に3ターン目、3通りのやり方でこのデッキの中核たる5コストのジャイアンに繋ぎます。
やり方の1つ革命チェンジで、2ターン目に出したメタクリが攻撃する時に、チアスペース・アカネが手札にあればその効果でメタクリと入れ替わって場に出すことができます。

2つ目のやり方は、ハイパーエナジー。爆翠月アカネは、場のクリーチャーをタップした数×2コストを軽減できるので、先ほどのメタクリーチャーをタップさせることで5−2=3コストで召喚可能です。

3つ目のやり方は、アシステスト・シネラリアを召喚すること。このクリーチャーはジャイアントが他にいると、つまり2ターン目のメタクリが場に残ってると登場時1ドローができ、加えてジャイアントと種族にあるカードを使うコストを1下げます。手札を減らすことなく、次のターンの5コストジャイアント召喚への導線を作れるんですね。

そして次に、それらの方法で出した5コストのジャイアントから、超重竜・銀河竜の2種類のゴルファンタジスタ、特に枚数が多くこのデッキの顔でもある超重竜に革命チェンジします。
ゴルファンタジスタは両者とも7コストのジャイアントですが、チアスペースと同じ革命チェンジを持っています。入れ替わる先の条件は、「コスト5以上のジャイアント」。
このデッキに入っているコスト5のジャイアントは、マッハファイター(出たターンにクリーチャーに攻撃できる)かジャストダイバー(次の自分のターンの初めまで選ばれず、攻撃されない)を持っています。その能力で出たターンに、もしくは1ターン確実に生き残った返しのターンに攻撃し、革命チェンジの条件を満たしてゴルファンタジスタを踏み倒し、その強力な効果で相手の妨害と自分の盤面の形成を同時に行えるんですね。

そして、そのように一度盤面でマウントをとる動きを基本に据えて、その繰り返しや場面ごとの使い分け、終着点であるゴルファンタジスタの強力な効果の連続使用で盤面での勝利を狙っていくのが、水自然ジャイアントというデッキです。
デッキ名にもある通り、地上戦で相手を制していくデッキなので、相手とのやりとりを何度も繰り返します。やってるとすごく「デュエマしている」と感じられるし、またジャイアントという種族のシナジーがデッキの核になっているので、入っているカードに統一感があったり、カード世界でのストーリーでも関係性を感じられたりします。デュエマの色んな楽しさを知れる良いデッキ、是非多くの人に触ってほしい……。
ので、次は、そんな水自然ジャイアントの基本の動きのどこが強いのか、3つのポイントで説明したいと思います。
強み① 初動の安定性の高さ
まずもって、これです。初動とは自分の動きのきっかけになるカードのことを指します。このデッキで言うと、上で説明した基本の動きの最初に出てきた、軽量のメタクリーチャー達のことです。
で、メタクリーチャーが初動ということは、当たり前なんだけどこのデッキはクリーチャー初動のデッキということになります。メタクリーチャーを召還することが最初の一歩になり、そいつが次のターンまで生き残ることで次の動きに繋がる。
ということは当然、初動のクリーチャーが、召喚した次の相手ターンに、呪文だったりマッハファイターで除去されてしまうと、次の動きに普通は繋がらないということになってしまいます。デュエマには軽量の除去呪文もマッハファイターも沢山あるから、十二分にありえる可能性です。
そして、普通のクリーチャー初動のデッキであれば、そうやって除去をされると次の動きにつながらずスピードで相手に遅れをとってしまい、加えてクリーチャーを一体召喚した分リソースも失ってしまうことになる。ターンが返ってさえくればクリーチャーを一体場に出したうえで次の動きに繋がるから大きなアドバンテージを得られるけど、代わりに除去をされるとテンポとアドバンテージの面でロスをしてしまう。そういう長所と欠点があるのが、クリーチャー初動のデッキなんです。
ただ、わざわざ「普通の」とつけたことからもわかっていただけるように、水自然ジャイアントはクリーチャー初動の中でも例外に位置するデッキで。クリーチャー初動の長所を持ちつつ、欠点はちゃんと克服できてるんですね。

何故か下面はS・トリガーも持っている。
その理由が、初動となるクリーチャーの能力。このデッキの初動はキャディ・ビートルと同期の妖精。前者は破壊された時、墓地に行く代わりにマナに行く。後者は先ほども少し説明した通り、破壊に限らず場を離れると下面の呪文を詠唱でき、相手の盤面を一面除去しながら1ドローができる。
キャディ・ビートルは破壊による除去であればマナ加速を打ったのと変わらないことになるから4ターン目に5コストのジャイアントを召喚できるマナ域に到達できるし、同期の妖精は1ドローで召喚した分の手札消費を回復しつつ、除去を飛ばすことで相手も自分同様に遅延させることができる。両者とも除去された際に失うものが少ないようになってるんです。
なので、比較的どんな相手でも、強気に初動のクリーチャーを召喚していけるんですね。デュエマには、相手の場にクリーチャーがいることで真価を発揮するカードなんかもあるのでそういうのが入ってるデッキなら無警戒で出すのは避けるべきですが、逆にそれ以外の場合は躊躇いも少なく済む。だってもし除去されても、テンポでもアドバンテージでも大きなロスは発生しないから。特に、自分の動きを進めるスピードたるテンポで相手に置いてかれにくいのが大きいですねー。
加えて、初動の枚数も安定してますね。キャディと同期以外でも、爆翠月アカネを引けている時ならハイパーエナジーで寝せることさえできればいいので1コストのとこしえの超人も初動になります。なんなら、相手が除去を引けてなかったり、先行であれば、最悪アシステスト・シネラリアを3ターン目に召喚して、生きて返ってこれば4ターン目には動けます。
初動の性質と枚数による安定性。まず、ジャイアントはここが強いです。
強み② 超重竜から繰り出されるジャイアントの多彩さと対応力
次に、切り札となる超重竜ゴルファンタジスタの強みについてです。このクリーチャーは、何と言っても出た時能力が強力。

本当に強い効果で、約2年半前Twitterで情報が公開された時はデカい声が出ました。ジャイアントというデッキを一段階上に押し上げてくれるカードで、こんなのが出てくれることがすごく嬉しかった……。
「このクリーチャーが出た時、コスト6以下のジャイアント・クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい」。自分自身も革命チェンジで無料で出てくるのに、そこからさらに踏み倒しを行う無法。しかも範囲も非常に広く、このデッキであれば二種のゴルファンタジスタ以外はほぼ全員直接出すことができます。そこにジャイアントという種族のカードの多彩さも加えると、本当になんでもできます。
一番派手な動きは、5コストのジャイアント達を踏み倒すこと。名前に「アカネ」を持つ3種のクリーチャーと完璧妖精マリニャンXは、みなマッハファイターを持っています。なので、2枚目の超重竜、もしくはもう1種類のゴルファンタジスタである銀河竜を持っていて、相手の盤面にクリーチャーが残っていれば、すぐさま攻撃して追加の革命チェンジができちゃいます。ゴルファンタジスタ以外は直接出せると言いましたが、直接じゃなければゴルファンタジスタ本人も分身できます。
またマッハファイターではない唯一の5コストである五番龍 レイクポーチャー ParZeroは、それ単体でビッグアクションに近いパワーを発揮できます。レイクポーチャーは、出た時に山札の上6枚を見て好きな2枚を加え、その後自分の手札を1枚公開して同じコストの相手クリーチャーを手札に戻せます。欲しいカード(2枚目の超重竜など)の確保と、相手の盤面の除去を同時にこなせるんですね。しかもジャストダイバー持ちなので、次のターンまで確実に生き残れる。
5コストのビッグアクションをとらずとも、序盤で使ったメタクリーチャー達を横に並べるだけでも強いです。先ほど説明した通り、キャディ・ビートルは相手がマナより大きいクリーチャーを場に出せなくし(革命チェンジのようなコストスキップができなくなる)、同期の妖精は相手がこちらのカードを選ぶ時強制的に選ばなければならず、除去されると下面の呪文を撃つ。他にも、初動で一瞬出てきたとこしえの超人の、相手の手札以外からのカードのプレイをできなくする能力も、墓地を使うデッキなどには強烈に刺さります。
超重竜というパワー12000のT・ブレイカーを出しながら、横にこのように豊富な妨害能力のあるクリーチャーを添える。それだけで、十分相手への圧になる。

同じ能力「アシステスト」サイクルは同年のテーマだった他の種族にもいるのですが、水自然ジャイアントではデッキとのかみ合いがすごく一番強く使えます。
また、超重竜本人を守るクリーチャーを出して次のターンに備える、というのも強い選択肢です。なんと超重竜、出た時能力とスタッツだけでも十分に強いのに、さらに2つも能力を持っていて。
1つは、「自分のジャイアントはブロックされない」常在能力。これにより、ジャイアントだけで固めているこのデッキにおいては、相手のブロッカー(タップすることで相手クリーチャーの攻撃先を自分自身に変更させる=ブロックする防御能力)を無視できます。ブロッカーはデュエマにおいて最もメジャーな防御能力なので、それを無視して盤面除去や盾への攻撃ができるというのは、本当に強いんです。
2つ目が、終極宣言。自分のターン開始時にこのクリーチャーが場にいれば発動できる能力で、なんと手札とマナを2倍にします。発動したら即勝つ、という内容ではないものの、シンプルに相手とのリソース差がものすごいことになります。加えて後でも触れますが、このデッキでは超重竜を中心にマナゾーンからの踏み倒しや召喚も得意としてるので、普通のデッキよりもマナが2倍になることの意義は大きいです。
で、これだけ強力な能力を持っているので、超重竜を生き残らせることはかなり強い行動なんですね。そこで、こいつから踏み倒すカードで超重竜自身を相手の除去から守るという選択肢に戻ってくるのですが、その候補がなんと2種類もいます。1つは、ついさっき出てきた同期の妖精。もう1つは、動きの解説のときに出てきたアシステスト・シネラリア。
初動の時は1ドローとジャイアント1軽減が強かったシネラリアですが、この娘にも別の能力があります。ウルトラセイバー : ジャイアントという能力で、他のジャイアントが場を離れるときに身代わりになれます。同期と違って複数選ぶ除去のときや攻撃による除去のときも身代わりになれるので、超重竜を守る役割もピカイチです。
と以上のように、超重竜から本当に色んな選択肢をとることができます。しかも超重竜の革命チェンジがマッハファイター始動だった場合、相手の盤面をバトルで除去して盤面の優位をとりながら、追加の選択肢を選んで動いているわけですからね。
初動が安定して足回りが強いうえに、終着点である切り札も凄まじく強く、対応力がある。これが、ジャイアントの2つ目の強みです。

可愛いうえに効果盛りすぎとされている。今回ドキつよで初めて再録して水自然ジャイアントを組むハードルが一気に低くなりました。
また、これは少し別の話なのですが、上で色々紹介したジャイアント達、当然なんですが超重竜が絡まなくても出すこと自体はできるんですね。あくまで超重竜が出て相手の盤面をとりながら追加でそれをやってくるから強さがバグってるだけで、超重竜がいなくとも普通に手札から召喚できるし、紹介した各々の能力は当然使える。そして、各々の能力は、単体で出しても及第点は出るくらいの力はある。
それってつまり、最速で超重竜を引けなくとも妨害能力のあるクリーチャーで超重竜を引くまでの時間を稼いだり、先ほど出たレイクポーチャーや、出た時に山上2枚を手札とマナにそれぞれ振り分けれるマッハファイターであるチアスペース アカネを出して、除去で相手のテンポを遅らせながら超重竜を引き込みにいったり、超重竜を1枚使ったあとに2枚目を引き込めなくとも引いたカードで詰めの盤面に持っていけたりする、ってことなんです。
要するに、超重竜を引けなくともある程度はなんとかなる、ってことなんですね。でその「なんとかなる」を支えているのが、先ほど超重竜の能力の説明でも出た、このデッキのマナからの召喚や踏み倒しに長けている特徴。
その象徴がチアスカーレット アカネで、各ターンに一度、マナからジャイアントをコストを支払って召喚できます。加えて、攻撃時に他のジャイアントをマナに送れば、ジャイアント・メクレイド8(山上3枚を見て、8コスト以下のジャイアントを使える)ができる。マナからの出力と、山札を掘って超重竜にアクセスする能力を併せ持ってるんですね。
このように、超重竜がなくとも、それ単体でそれなりに強い妨害能力やリソースの確保能力を持ったクリーチャーで構成されているおかげで、超重竜を引くまでの時間も稼げぎやすいというのもまたこのデッキの長所です。勿論運が悪すぎて1枚もゲームに絡まないとかはきついし、序盤から引けてる方が圧倒的に強いですが、下振れの下限がそこまで酷いものじゃないという安心感がある。
あと、超重竜が引けていない場合の話をするなら、もう1種のゴルファンタジスタたる銀河竜も非常に強力です。13000という巨大なパワーでジャイアントのバトルを肩代わりできます。もう1つの能力は、次の強みで紹介します、
強み③ 「詰め」の精度の高さ
3つ目の強みが、攻撃して相手にとどめを刺しにいく「詰め」の時の精度の高さ。何度か上述の基本の動きをした先の、最後の場面における強みです。
このデッキ、基本の動きを思い出してもらえるとわかると思うのですが、相手を直接倒しに行くキルターン自体は早くないです。3・4ターン目に超重竜を出してターンを返すのが基本だから、平均5ターンとかそのくらいでしょうか。相手やこちらの手札の状況によっては、6ターン以上になることも全然あります。
で、3・4ターン目に相手を倒しに行く早いデッキじゃないからこそ、「詰め」の精度はなるべく高くしたいんですね。遅いターンに倒しに行くということは、相手のマナもそれなりに溜まってるということで、倒すのに失敗して相手の手札を増やしてターンを返した時のリスクが大きいということ。なので、S・トリガーなどの防御札を封殺する手段が求められる。
そして当然、求められるものが水自然ジャイアントには揃ってるんですね。しかも複数種類。

自身の効果でマナから召喚できてマッハファイターを持っているので、気軽にマナにおける超重竜の革命チェンジ元としても強いです。
一番わかりやすい封殺が、完璧妖精マリニャンX。スノーフェアリーが自分の盤面に5つ以上あれば、相手のクリーチャーの出た時能力を無効にできる、つまりクリーチャートリガーを無効化できるんですね。このデッキはジャイアントの種族デッキですが、近年のジャイアントは「ジャイアント・スノーフェアリー」とスノーフェアリーを複合で持っているものが多いので(このデッキに入っている女の子は皆スノーフェアリー複合です)、それらを横に並べる基本の動きの終着点の詰めとして使えます。
他にも、超重竜を守るために出していた同期とシネラリアを活用する、という気軽な手段もあります。その2体は他のクリーチャーを除去から守ることができるので、単純な除去トリガーであれば、その2体を横に添えながら、相手を倒しきれるくらいの打点で殴ればケアできます。
また、トリガーを踏んで止まってしまった場合に負けない状況でターンを返す、という形での詰めもできます。

「次の自分のターンのはじめ」の「自分」は、自分自身(銀河竜を使ってる方のプレイヤー)のことです。だからこそ強い。
その代表が、銀河竜ゴルファンタジスタ。こいつ、先ほど説明したバトル肩代わりの他に、「相手のクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない」という能力まで持っていて。
これ、テキストの書き方がかなり重要で、「相手のクリーチャーが出た時」に「攻撃もブロックもできない」状態を付与するので、例えば相手のクリーチャーの出た時能力でこいつが除去されても、相手のクリーチャーが「出た時」に銀河竜が場にいたので、その相手クリーチャーは攻撃できないままなんですね。
また、「次の自分のターンのはじめまで」、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできないので、自分のターン中、攻撃している時に相手の盾からトリガークリーチャーが出ても、そいつは次の相手のターン攻撃できないんですね。こういう攻撃を止める系の能力は基本「次の相手ターンのはじめまで」で自分のターンに出たクリーチャーは素通りしてしまうのですが、銀河竜は違う。
何が言いたいかというと、「相手の攻撃を止める」という点において、非常に強いテキストをしているんですね、銀河竜。だから、こいつがいる状態で殴って、トリガーを踏んで打点が足りない、もしくはギリギリになってしまった(添えた同期やシネラリアが除去されてしまった等)時に、そこで止まってターンを返し、でも銀河竜がいるor銀河竜の効果でトリガークリーチャーは止まってるから相手は勝てない、というルートが生まれるんです。
同じことはメタクリーチャーでもできて、とこしえやキャディが刺さる相手なら、それらが残っている状態でターンを返し、相手は除去までで勝つところまでは行けず、返ってきたターンでとどめを刺す、という芸当もできるわけです。
つまり、詰めも様々な形でできるのもこのデッキの強みなんですね。相手のデッキの勝ちの動きやトリガーの多さ・性質を見極め、できうる限りのケアをして殴りかかることで、かなり理想の速度・精度での「詰め」ができる。
ということで、以上が水自然ジャイアントの3点の強みでした。初動が安定していて、基本の動きの到達点が強力かつ対応力があって、ゲームの終着点である「詰め」も高い精度で行える。
こう書くと、完全無欠の最強デッキに見えますよね。そうです、水自然ジャイアントこそが最強なんです(信者)。
ドキドキつよいデッキのリストの感想

以上の強みを踏まえたうえで、『地上戦は最強!水自然ジャイアントデッキ』のリストを見てみましょう。見てみましょうというか、感想を勝手に述べると……「完璧」って感じですね。なんとなく他のデッキのリストからも伺える再録の縛りの中で、恐らく理想に最も近い水自然ジャイアントになってます。
とこしえ・キャディ・同期・シネラリアの初動兼妨害札は、当然の4投。5コストのマッハファイターで一番安定して強いチアスペースも4投。最強の終着点である超重竜も4投、銀河竜はそこまで多くは必要ないもののゲームになるべく絡めたいカードではあるので2投。この辺の基本の動きに関わるカードの基盤がとにかく妥協ないのが素晴らしいですね。
そのうえで、少し特徴的な点で「素晴らしい!」「わかってるな~」と後方理解者面したくなる部分もあります。まず1つが、爆翠月アカネが4枚惜しみなく投入されているところ。普通の水自然ジャイアントだと2~3枚が多いところを、4投。
これの意図としてはやはり、なるべく速度を持たせたいということなのだと思います。基本の動きのところや爆翠月の能力を見てもらえればわかるのですが、数ある5コストジャイアントの中で、この娘だけ3ターン目に、アンタップした(攻撃できる)状態で場に出せます。そして、相手の場にクリーチャーがいれば、そのままマッハファイターで攻撃してゴルファンタジスタに革命チェンジできる。
ジャイアントは決して早いデッキではなく、いくら初動でメタクリーチャーを出したり除去されてもテンポで遅れをとりにくいと言えど、相手に2・3ターン目からガンガン動かれると困ってしまいます。そこを、ジャイアント最速と言える爆翠月の枚数を多くすることでカバーしてるんですね。
枚数が多いことでデッキの弱点を補っているという点では、マリニャンXの2投もいいですね。先ほどジャイアントには他のトリガーケアの方法もあると紹介はしたものの、やはり一番わかりやすいのはマリニャンXなんですね。そんなわかりやすいトリガーケアが2投されていることで、初心者の方にも少しだけ回しやすい、終着点がわかりやすいデッキになってるかなと思います。

あと、一番このデッキの味が出てるのは、ナイター・ファイアフライの投入ですね。あまりジャイアントの中ではメジャーなカードではないのですが、だからこそ、ちゃんと入ってることに「わかるなあ~!」となるんです。
このカード、水自然ジャイアントというデッキにかみ合っていて、かつかゆいところに手が届くんですね。まずもって、2面を止められるS・トリガーであることが強い。水自然ジャイアント、G・ストライク(盾から手札に加える時に見せれば、相手のクリーチャーを1体選びこのターン攻撃できなくする)とか同期の下面があるので受け札の枚数自体はそれなりにあるのですが、一般的なリストだと質が高くないんです。だって、G・ストライクも同期の下面も、止められるのは1体だけだから。そこにファイアフライを入れることで、受けの質が高くなってます。
かつ、ファイアフライは普通に使っても強い。6コストのジャイアントということで超重竜から出力できるのですが、「相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻」し、「相手のクリーチャーを1体選」び、「次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできな」くするのが、とにかくジャイアントにかみ合っている。
特に重要なのが後者の攻撃できなくなる能力で、水自然ジャイアントはマッハファイターによる攻撃からの革命チェンジで展開していくデッキです。なので、相手のクリーチャーを止めつつも場に残し、当たり先を確保する攻撃不可付与が良いんです。かといってそれだけだとどうしてもどかせない大きなクリーチャーが出てきたりすると困るので、しっかり手札に戻す能力も持っている。
とにかく、水自然ジャイアントをわかってる人達が初心者向けに組んでくれた、素晴らしいリストだと思います。使いこなせれば、そのままでも十二分に最強です。
改造候補カード
次は、そんな水自然ジャイアントに入れることで、より楽しくなるカード達を紹介したいと思います。ジャイアント、実は去年の王道Wというシリーズでかなり強化が入ってできることの幅が増えました。
フェアリー・ギフト(7/27追記:プレミアム殿堂入りが発表されました)

「王道Wで強くなった」話をしたのに、最初に全然関係ないカードです。ただ、それでも最初に出したくなるくらいにはマストな追加カードなんです。
効果はシンプルで、これを使えばどんなクリーチャーも2コスト軽く召喚できてしまいます。シンプル故の強力さで、強力すぎてデッキに1枚しか入れられない殿堂カードに指定されています。
このデッキでも、無限に使い道があります。3コスト以下のジャイアントが一切引けなかったり全てが除去されてしまった場合に軽減して3ターン目に5コストのジャイアントを召喚したり。相手の場にクリーチャーがいなくてマッハファイター経由で超重竜を出せない時に2軽減して超重竜を召喚したり。マリニャンXの封殺能力の盤面を作る際に軽減を使ってスノーフェアリーを5体並べることを可能にしたり。本当に無限。
このカードの、「初動でありながらデッキパワーを下げない」性質が存分に発揮できます。それについては、同じシリーズの闇自然アビス編で書いてるので、読んでくださると僕が喜びます(ダイレクトマーケティング)。
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一音の妖精

1年前ほどに登場し、今や手軽なロック兼メタクリーチャーとして活躍している強力なカードです。なんてったって、光・水・自然のどれかの文明を持つクリーチャーの上に出す(NEOクリーチャーといって、クリーチャーの上に重ねるか単体で出すかを選べるクリーチャーです)だけで、相手に各ターン1回しかクリーチャーを出せない縛りを課し、ビッグアクションどころかまともな展開すらできなくすることができてしまいます。
ただ、このカードの文明は見ての通り光。水自然のデッキでどう出すのかと思ってしまいそうですが、一音の妖精はジャイアントでもあります。なので、水自然ジャイアントであれば様々な効果でひっぱり出せるんですね。超重竜の踏み倒し能力でも出せるし、チアスカーレットのジャイアントをマナから召喚できる能力でも、自分自身で光マナを支払って召喚できます。
そしてそうやっていざ出てくると、先述のロック能力を活用し、強力な詰め札として活躍してくれます。呪文も出すのも各ターン1回になってしまえば、トリガーは全然使えないし、攻撃を止めたところで返ってきたターンにまともに動けないですからね。
ジャストダイバーのレイクポーチャーの上に進化させることで選ばれない一音という最強生物を作れたり、一音の既に展開されている盤面には干渉できない欠点を、ジャイアントお得意のマッハファイターによる除去で補えたり、色以外はデッキの性質とかなり相性もいいです。おすすめ。
六番龍 シックスフォール Par滝

こちらも王道Wで登場したクリーチャー。4コストのジャイアントで、出た時に各プレイヤーのクリーチャーを2体選ぶことができ、選んだ場合は、自分が選択して、選んだクリーチャーの片方をもう片方の下に置きます。
「下に置く」とは何ぞ、ということなのですが、シックスフォールの場合は2つの意味を持ちます。1つは、最高級の除去としての側面。「クリーチャーの下に置く」という事象、実はデュエマの除去耐性の多くを無効化できるんです。デュエマにおける除去耐性は、基本的に場から離れる代わりに○○する、場から離れない、といった形になっている。
一方で、「下に置く」事象は場から離れる=他のゾーンに移動する、わけではないんですね。あくまで場から場に移動しているだけなので、離れてない。だから、場から離れることを妨げるテキストでは防げない。そして当然、クリーチャーAの下にクリーチャーBを入れた場合、クリーチャーBは能力を使うことも攻撃することもできない(進化クリーチャーの下にいるクリーチャーが盤面に存在しない扱いになるのと同じです)。相手の場にクリーチャーが2体いる必要はありますが、「選ばれない」以外では避けられない確定除去として使えます。
2つ目の意味は、味方に耐性を付与する側面。シックスフォールには別の能力があり、「これよりコストが小さいカードの効果によって、相手に選ばれない」「このクリーチャーは、これよりコストが小さいクリーチャーに攻撃されない」。そしてその能力は、超魂Xという特殊な効果があり、シックスフォールがクリーチャーの下にあるとき、「選ばれない」「攻撃されない」テキストが上に重なっているクリーチャーに追加される。
つまり、自分の他のクリーチャーの下にシックスフォールを入れることで、そいつに選ばれない能力を付与することができるんですね。一番やるのだと、超重竜の出た時能力でシックスフォールを踏み倒し、シックスフォールを超重竜の下に入れると、7コストより小さいカードに選ばれず攻撃されなくなります。当然そんな状態になった超重竜はほぼ確実に返ってくるので、終極宣言を発動できます。加えて「選ばれない」能力は続くので、その超重竜はとどめを刺すときに強く使えます。
また、銀河竜の下に入れるのも非常に強力です。先述の通り、銀河竜は強力な攻撃ロックを持ってるので、選ばれず攻撃されないとなるといよいよ手が付けられなくなります。
見た目以上に色んなことができるカードです。「強い」以上に「楽しい」。
轟腕のR ダグラジャパニカン

最新弾で登場した、これまで類を見ないほど強い3コストの新たな選択肢。
出た時に自分の盾をマナに置き、それにより盾が離れることで追加の能力を得られるZラッシュが解放されます。解放された後は、パワー6000のマッハファイターで相手クリーチャーに殴りかかり、攻撃後に自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーを1体踏み倒すことができます。
シンプルに、書いてあることがありえないほど強いです。ジャイアントにおいては、3ターン目にマナ加速をして5コストジャイアントに繋げる初動になりながら、マッハファイターで相手の盤面をとるだけでも十分強い。2ターン目に出した初動が除去られても、相手の妨害とマナ加速が同時にできるわけですからね。
水自然ジャイアントの強みの一つに初動を除去されてもテンポのロスが少ないことを挙げましたが、あくまで"少ない"だけで"ない"わけではない。そこに、3コストジャイアントのマナ加速はすーっと沁みてきます。
だというのに、そこからさらにマナからの踏み倒しすらやってのける。しかも、3ターン目にこいつを出して生き残ってターンが返ってきたら、次のターンにも同じ踏み倒しを、今度はさらにマナを増やした状態でやってくる。
加えて、異様に圧が強く除去を強要する初動であると同時に、後半に引いても強いマナからの出力札でもあるんです。マナが溜まった後半に引いても、たった3コストで、マナより小さいクリーチャーを無料で出せる生き物なわけですから。
そんなカードがジャイアントを持ってるんだから、入れない理由がほぼないというレベルのカードです。ただ、あまりに強すぎて水自然ジャイアント以外をメインにめちゃくちゃ使われたせいで、値段は普通に3500円とかするし、何より相手のジャパニカンにこのデッキが弱すぎて間接的に水自然ジャイアントの立ち位置を弱くしてるという、複雑な思いになるカードです。奇跡的にパック開けて入手できたら入れてみましょう。
学識妖精サイクリル

去年のにじさんじパックで登場した、Vtuberの社築さんとのコラボカード。
発表された時は水自然ジャイアント使いは大騒ぎで、先ほどジャパニカンで言った、3ターン目に盤面0でもマナ加速と相手の盤面を取る行動(手札にチアスペースがあれば革命チェンジまで)が同時にできる初のカードでした。多色なのがネックだけど、それを差し引いても強いと言い切れる革命的カードだった。
ただ、ジャパニカンのテキストと見比べてもらえれば分かる通り、2人の枠争いだと流石にジャパニカンに軍配が上がっちゃうんですよね。「3ターン目に相手の盤面を取りながらマナ加速をできるジャイアント」という強みは全く同じ。そのうえで、ジャパニカンにはZラッシュ解放後の踏み倒しがある。
そのうえで改造候補に上げてる理由は、ジャパニカンの完全下位互換というわけではないから。登場時のマナ加速が盾からじゃないおかげで、盾の枚数を減らさないし相手クリーチャーのZラッシュも解放しない。盾が減らないことは速攻デッキ相手には重要だし、また今のカードプールにはボルメテウス・ハックというZラッシュが開放するとジャパニカンを完封できるメタクリーチャーがいるので、それを採用してるデッキ相手ならサイクリルの方が強い。
また、攻撃時の呪文回収も悪くないです。このデッキだと、除去されてしまった同期を回収できるんですよね。同期、とにかく様々な場面で活躍する器用なカードなので、それを使い回せるというのは見た目以上に強い。
そして何より、ジャパニカンと違って高くないです。むしろ安い。ドキつよは初心者向けのデッキなので、それを改造するパーツとしてはやはり、安いことは明確に強みになりうるとおもいます。試しに数枚買って遊んでみましょう。
巨魔天 アオフェシー

銀河竜の小型版のようなクリーチャー。
身も蓋もない表現ですが、使用感としては本当にそんな感じなんですね。銀河竜と違ってコスト3のジャイアントからも革命チェンジできまた超重竜からも直接出力できる。代わりに、パワーも、相手の攻撃を止める効果も小規模になっている。
銀河竜と違って、「相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない」という常在の書き方です。なので、こいつが除去されると、こいつがいる時に出たクリーチャーも攻撃できるようになってしまいます。
単に攻撃を止めたいだけなら銀河竜の方がいい場合が多いので、こいつを強く使いたいのであれば、3コストのマッハファイターを多くとって気軽に革命チェンジできる(ついでに2ドローもできる)構築が良いです。サイクリルらに枚数をそれなりにとったうえで入れてあげると、いぶし銀の活躍をしてくれます。
芳醇フォージュン

初動の候補の一つ。
ジャイアントでもクリーチャーでもないのになんで、となるかもしれませんが、前者はともかく後者はかなり重要なんですね。先ほどのジャパニカンのように、現代デュエマでは、クリーチャーを出すことが相手の有利にはたらくことがある。相手クリーチャーの攻撃時効果を誘発する的になってしまうかもしれないんですね。というか、他でもない水自然ジャイアントがマッハファイターを起点にした展開を行うデッキだし。
そんな相手に勝とうという思想で初動を考えると、盤面にクリーチャーを出さず1マナ加速1ドローをできるフォージュンは、最高級の初動ということになるわけです。本当に後半は使わない、初動以外の意味を一切持たないカードではありますが、環境や自分の周りの対戦相手によっては入れる意義があります。
一応の改造案と自分が使ってるリストの紹介
最後に、紹介したカードを使った改造案と、自分の現在使ってるリストを紹介したいと思います。最初に述べたように『25の援軍』で強化が確定してるし、ここまで長くなりすぎてしまったので、簡潔に構築の方向性ややりたいことを語ろうかなと。
改造案

早い相手以外にはすごく出番が多いというわけではない爆翠月アカネを1枚、追加のトリガーケアを採用したため2枚は過剰になったマリニャンXを1枚、決して弱くはないけどどうしても活躍する場面が限られる超球の超人/父なるタッチダウン1枚、メタクリーチャーの中では他2枚と比較して役割が限られるとこしえ1枚をアウト。
その枠に、一音の妖精とシックスフォールとサイクリルとフェアリー・ギフトを1枚積んだ形。見ての通り、1枚積みがやたらに多い構築になってます。
それは意図しないものではなくて、僕としては、水自然ジャイアントの楽しさって色んなカードがあって、それにアクセスする手段が豊富で、使いこなせるとなんでもできるところが一番大きいと思ってるんです。だから、その楽しさを存分に味わってもらうために、紹介したカード、特に元のリストではできないことをできるようになるカードを全部入れちゃいました。
自分が使ってるリスト

上の改造案から、ナイター・ファイアフライ2枚、爆翠月1枚、サイクリル1枚を抜いて、レイクポーチャー・シックスフォール・一音を1枚増量、ジャパニカンを1枚追加した構築。
この枚数配分は完全に自分の趣味と周りの環境に合わせたものです。自分の友達は動き出すまで全然クリーチャーを出さないデッキを使う人が多いため、相手にクリーチャーがいなくても強いレイクポーチャーが増え。受けが強いデッキが多いから、雑にトリガー封殺できる一音が増え。下に入り込む挙動やなんでも出来具合が好きすぎるので、シックスフォールが増えてます。
1枚だけ入ってるジャパニカンは、なんとなくで10パックだけ買った最新弾で当てられたからですね。それだけの理由のピン投です。
というわけで、水自然ジャイアントデッキの個人的解釈の解説と紹介でした。
ドキつよで水自然ジャイアントを始めた方は是非、元のリストでその楽しさの根源に触れ、改造案のような色んなカードを入れたリストでできることの幅広さを知り、自分の好みや環境に合わせてチューニングしていってみてください。そうしてくれると、僕が喜びます。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。今回は、ここらで筆を置かせていただきます。
水自然ジャイアントに来る『援軍』、楽しみだ…!