石動のブログ

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『SSSS.DYNAZENON』第2回「戦う理由って、なに?」 感想

戦う理由って、なに?

 どうも、石動です。

 今日はダイナゼノン最新話の感想を書いていこうと思います。

 前回は考察というか展開予想寄りのものでしたが、今回はシンプルに「よかった!」ってところを語る予定です。よろしくお願いします。 

 

第1回の感想はこちら

sasa3655.hatenablog.com

 

 

 

 

 

全体的な王道ロボットアニメ感と消極的な主人公

 早速前回でちょろっと言った夢芽のお姉さん関連の予想が外れた……というのは置いといて、キャラクターの背景を仄めかしたり謎をばらまいたりするのがメインだった前回からちょっと変化して、今回はキャラクターどうしの交流や怪獣に向かっていく姿勢が見られた動きのある回でしたね。

 それらの「動き」から何となく僕が抱いた印象としては、「王道ロボットアニメみが強い…」ということ。ロボットの操縦訓練、怪獣とロボットの戦いによって傷ついた街をパイロットがその目で確かめる、合体ロボから分裂しての連携プレー、お互いのことを知ったうえでの合体形態と、とにかく心地良いまでにど真ん中を突っ切ってくれてとても良かった。

 

 前回の時点では一番何考えてるのか分からなかった夢芽が、ガウマに何度も怒られた影響からか蓬に謝ろうと行動を起こしたり、ちゃんと操縦訓練をしたりしたのは意外な展開でしたね。対照的に、一番主人公っぽい立ち位置にいる蓬はメインキャラクターの中では最も消極的。

 一見、蓬は友達が多いし言動もまとも、夢芽はクラスで浮いていて不自然な行為を繰り返す、といった風に蓬が「陽」で夢芽が「陰」のキャラ付けをなされてるようにも見えるのですが、もしかしたら本質的には逆なのかな、と。夢芽には心の底から笑って一緒にいられるメガネちゃんがいるけど、蓬にはそういう存在がいない。友達はいるけど、自分の本音とか自立したい理由は言えてないない、とか?(ボイスドラマ2.2回での蓬の家のことについて語り慣れてない感じや、蓬の友達の「いつもバイト入れてるよね」「自立したいんだってさ」というセリフからは、そう思える) だからガウマを一応助けたり、夢芽との待ち合わせ場所に来ることはあっても、それ以上は踏み込まない。操縦訓練も、バイトが重なったので来ない。ひとりで、今の状況に対する居心地の悪さに耐え続けている。

 前回で主要キャラのある意味で「特別」な状況について語りましたが、もしかしたら一番根が深いのは蓬かもしれません。そんな彼に手を伸ばして変えていくのが、夢芽やガウマだったりして。

 

 

 

前作との関連

 『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』の間にはどのような繋がりがあるのか。『SSSS.GRIDMAN』ファンとしては非常に気になるポイントなのですが、今回は前回よりもその辺りの手がかりが出てきていたように感じましたね。主に、ガウマと新たに出てきた怪獣優生思想の連中のセリフ。

 まずガウマのセリフは、「あの人はどうしてこれを俺に託したんだ…」というものなのですが、ズバリ、「あの人」とは誰か。これ、ほぼ間違いなく前作のキャラクターだと思うんですよね。『電光超人グリッドマン』は未見なんですけど、確かダイナゼノンってグリッドマンと合体するドラゴンだかロボットだかの名前だった(にわか知識)ので、それを全く関係ない人物が持ってるはずがないわけで。まあ最も有力なのはグリッドマン本人ですけど、前作主人公の響くんとかだったら燃えるなー、アンチくんとかでもいいなー、と。まあ、今の段階では妄想するしかできることはないですね。

 次に、怪獣優生思想の連中の「インスタンス・ドミネーション」。セリフというか掛け声なんですけど、やっぱり「インスタンス・アブリアクション」との違いが気になっちゃいますよね。グーグル先生によると、「Abreaction」は「解除反応」という意味だそうで。解除反応ってなんやねんってことなんですが、重要なのはその目的みたいで。解除反応は、抑圧された情緒を解消させるために行われる精神分析らしいです。抑圧された情緒。アカネのストレスを解放するってことなのかな? で、「Domination」というのは「支配」「優位」──上に立つ、みたいな意味。

 「Abreaction」が『SSSS.GRIDMAN』における怪獣の本質を表していたように、恐らく「Domination」も今作の重要な伏線になってくると考えると、怪獣優生思想の連中は怪獣を「支配」、つまり操っているのではないか、という結論に至ります。確かに「今回は早かったね」「上手く連鎖したんだろう」みたいな言葉を怪獣を見て言ってたし、今作の怪獣は人間の手によって生み出されてるものじゃないっぽいですね。人工物で生き物じゃなかったら「優生思想」とはならんやろ、というのもありますし。

 ここで気になるのが、「『SSSS.DYNAZENON』の世界はコンピュータ・ワールドなのか」「もしコンピュータ・ワールドだとして、それは『SSSS.GRIDMAN』のそれと同一なのか」ですよね。前作のラスト付近の戦いは隠蔽されてなかったので、同じ世界ってことはないと思いますが(また怪獣によって記憶が書き換えられた可能性はある)、前者はまだまだ分かりませんね。個人的には怪獣が生き物に近い存在の可能性が高いことから現実世界説を推していきたいのですが、それだとなんでダイナゼノンが出てこられるか、って問題もあるしなあ…。

 

 

 

 というわけで、ダイナゼノン第2話の感想でした。今回も後半はほぼ展開予想になってしまった…来週もこの調子になるかも…第3回の感想に続きます…。

 

 

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