石動のブログ

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『SSSS.DYNAZENON』第3回「裏切り者って、なに?」 感想

 どうも、石動です。

 早速、(何故か録画されなかったせいで一週間遅れた)ダイナゼノン3話の感想を語っていきます。よろしくお願いします。

 

前回の感想はこちら

sasa3655.hatenablog.com

 

 

 

裏切り者って、なに?

 前回の記事で「実は根が深い蓬に手を伸ばすのがガウマや夢芽だったりして」と書きましたが、どうにも蓬は前回の夢芽の活躍によりある程度戦う覚悟を固めたようで、今回は謎だらけのガウマと、彼を心の底から信じられない他のメンバーの心情にスポットが当たっていきましたね。その他にもちょろちょろと前フリらしきものもあって、各回でひとりずつスポットを当てていきながら次の話の前フリをする、っていうスタイルで前半は進むのかな、と。

 で、蓬達とガウマが心をひとつにする流れなんですが、それがとっても良かったですねー。普通ならああいったパイロットどうしの確執とかは戦いの流れで上手い具合に処理するか、詳細は分からないまでもガウマの熱い言葉を信じて解消するとかの展開になると思うんですけど、蓬達はまさかの戦闘中にその質問をぶっこみ、敵前でも答えを求めた。捉え方によっては戦いへの姿勢の甘さともとれますが、個人的にはとても『SSSS.DYNAZENON』らしい展開で良かったと思います。

 というのも、この作品の登場する人物、その大半が所謂「今どきの若者」なんですよね。それも、ただ設定だけじゃなく、作品の空気感そのものや会話の間や演技までもがリアルなそれに近い、生っぽいものになっている。だからこそ、ロボットアニメ黎明期の作品の主人公のように自らロボットを作ったり乗ったりはしないし、かといって実直に戦う理由に悩み続けたりもしない。ちゃんと戦わなければいけないということはわかっていて、でもそれを満足に行うには説明と信頼と納得が足りない。確かに全部の説明は無理かもしれないけど、でも今話せることはあるはずだ。それを手にするために、フルパワーのパフォーマンスを発揮するために、戦いの最中であっても納得を求める。

 この、たまに「甘え」「身勝手」と雑に片付けられてしまう「今どきの若者」の価値観を、あくまで戦いに対する向き合い方のひとつとして描写する。単に無気力とか自己中心的とかそういうのじゃなくて、ちゃんと戦う決心をして、そこを補うために、今ちゃんと話せば得られる信頼を手にしたいんですよね、蓬達は。そこの違いがはっきりと分かるようつくられた展開で、「現代のヒーローの物語」としてこれ以上の回答はないな、と。このやり取りを重く描写せずに、全体的にコメディタッチというかゆるい演出なのもグッド。

 

 で、そこからの合体&戦闘シーンが本当に素晴らしかった。アップになっても全く粗さを見せないCGのダイナゼノンが、グリグリと縦横無尽に動き回り、怪獣と格闘する。その映像だけでも鼻血吹き出すほど興奮するのに、加えて、爆発のエフェクトを切り裂くダイナゼノンとか、(日本のリアル特撮だとあんま見られない)高クオリティな宇宙での戦闘だとか、『SSSS.DYNAZNON』の特徴のひとつである「特撮原作のアニメ」だからこそできる展開が目白押し。シンプルに絵面が良いだけでなく、特オタの自分には「こう来たか〜!」という感動もあるので、二重で楽しかったです。映像ソフトの欲しさが増した。

 

 

 

 一応、恒例の外れまくり展開予想をやっておくと、「もしかして夢芽のお姉さんって怪獣に殺されて、それがべノラによって記憶改竄された結果自殺したことになったのでは?」というのが見てて思いついたことです。

 少しずつ明らかになっていく情報から考える限り、夢芽のお姉さんは少なくともちょっと前までは死ぬ気なんて少しもなくて、寧ろこれまで干渉してこなかった妹を演奏会に招待するほど前を向いていた。顧問の先生も、恐らくは両親も、何か彼女が自殺を決意するような酷い出来事に心当たりはない。当時の振る舞いからも、そんな暗い気持ちは感じ取れなかった。おかしいよね? という疑問を、無理やり『SSSS.GRIDMAN』と結びつけてみたのですが…やっぱり、違うかなあ。自分が推してる『SSSS.DYNAZENON』世界は現実世界説とも矛盾するし。

 というか、前回僕が「響くんとかだったら燃えるな」とか言ってたガウマにダイナゼノンを託した「あの人」が、5000年前にいた人間で、なおかつ女の人だと判明して、何もわからなくなりました…多分僕の予想は外れる…楽しいからやるけど…。

 

 

 

 

 というわけで、第3回の感想でした。

 一週遅れのせいなのかそうでないのか、いつにも増してまとまりがない感想でしたが、やっと考察に引っ張られずまともに「面白かった!」という内容を語れたので個人的には満足です。これを読んだあなたも、何か共感できるところを見つけてくだされば幸いです。

 

 

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