石動のブログ

アニメやら特撮やら映画やらの感想を書きます。

『SSSS.DYNAZENON』第4回「このときめきって、なに?」 感想

 どうも、石動です。

 今週も大分遅れてしまいましたが、ダイナゼノン4話の感想いってみたいと思います。

 

前回の感想はこちら

sasa3655.hatenablog.com

 

 

このときめきって、なに?

 今回は、蓬と夢芽の関係にスポットライトを当てた回でしたね。実はこれまで夢芽のキャラクターが上手く掴めてなかったというか、1話の自称「どうかしてる」状態からどんどん打ち解けていって、それどころか積極的に戦いに向き合っていく姿勢への変化に少しの戸惑いがあったんですけど、今回の話の流れで結構腑に落ちたところがありました。同時に、それを考慮したうえでの蓬との関係もわかってきて面白い。

 

 

 思うに、蓬と夢芽は対照的な性格なんじゃないかな、と。第2回の感想でも述べた通り、蓬はクラスに友達もいるし行き倒れてるガウマも助けるし夢芽との待ち合わせ場所にもちゃんと行く、所謂「優しい人」である一方で、操縦訓練をすっぽかしたり友達の誘いに全く乗れないほどバイトを入れてたり、どこか冷めていて、他者との関係をあまり大事に思っていないように見える。対して夢芽は不可解な行動を繰り返してクラスから浮いていたけど、心の底には戦いやお姉さんのことへの積極性、やるべきことにしっかりと向き合おうという強い意志があって、「きっかけ」さえあればそれをもって他者にはたらきかけるために実際に行動する。

 こんな二人が、ガウマとダイナゼノンという存在の登場を「きっかけ」に、互いに影響し合っていたのが、これまでの二人の言動に表れていたんじゃないかと思うんです。蓬がガウマを助け、夢芽が蓬と待ち合わせし、蓬が夢芽を待ち続け、夢芽が蓬を裏切り、二人が共にダイナゼノンに乗り、蓬が操縦訓練をドタキャンし、夢芽が約束を破ったことに罪悪感を抱いて蓬に謝り、蓬がそれに「怒ってない」と冷めた態度を見せ、二人が戦いによって壊された街を見て、夢芽が蓬に戦う意思と自分の過去を示し、それによって「守れるものは守る」と決めた蓬が、夢芽と力を合わせてダイナゼノンを操縦する。

 その後のお姉さん関連の動向も含め、正反対な場所に立っている二人が、互いの行動を見て、理解し、踏み込み、手をとってひとつの脅威に立ち向かうための覚悟を形にしていく。主人公とヒロインの関係性を普通の恋愛関係や友人関係でなく、それぞれの欠点を塗り替え、前に進んでいけるような方向へ変えてあげられる深い関係として描いているんですよね。ただ「甘酸っぱい〜!」というだけでなく(勿論見ててその感情も湧いてきますが)、本気でお似合いで結ばれるべき良い関係だな、という印象を、直接的でゴリゴリ押した描写なしに視聴者に与える。シンプルに技量が高すぎるし、強い個々のキャラクター性で引っ張ってくよりも登場人物達の関係性で魅せてくれる方が僕としては好みの作風なので、今回のはとっても刺さりました。

 

 あと、恋愛関係的には蓬→夢芽が強調されていますが、途中まで裕太にそういう興味はなさそうに見えた六花の想いがキャラソンの歌詞やラスト数分の展開で一気に明らかになった『SSSS.GRIDMAN』のことを考えると、今作も終盤でグンと距離を縮めてくるんじゃないかと思っています。少なくとも脈はあるでしょうし。

 

 

 

 

 というわけで、ダイナゼノン3話の感想でした。

 他にも、風邪気味の蓬ボイスが楽しい戦闘シーンとか、怪獣優生思想の「怪獣をつくるのは人の想い」という超絶気になるセリフ(アレクシスやらアノシラスやらも同じようなこと言っていたような…やたらと前作に出てきた建物とそっくりの場所が出てくるし、もしかして同一のコンピュータワールドなのか…?)とか、今回もあらゆる面で隙がないアニメでしたね。毎週毎週楽しみで仕方なくて、僕の生きる希望になってくれています。

 次回からはもうちょい早めに感想記事書き上げないとな…読んでくださりありがとうございました。

 

 
NEXT↓

sasa3655.hatenablog.com