石動のブログ

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『SSSS.DYNAZENON』第5回「恋人みたいって、なに?」 感想

恋人みたいって、なに?

 どうも、石動です。

 今回も、ダイナゼノンの感想を語っていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

前回の感想はこちら

sasa3655.hatenablog.com

 

 

 

 

なんか夢芽関連の話重くない?(今更) 

 今回は前作に続いての水着回でしたが、やりたい展開のためにさらりと理屈を無視したり(蓬と夢芽の絡みの話です。そんなことする理由はどこにもないのに「恋人のフリをしろ」ってガウマにツッコミを入れる間もないスピードで言わせてて笑いました)、水着にしたいので水のあるところに来る、という当然の帰結を利用して夢芽のトラウマを描いたり、手際の良さが気持ちよかったですね。前作の水着回も物語の根底に関わる伏線が張られてたので、その辺の良さはちゃんと受け継がれてる。

 そのトラウマの件含め、今回は夢芽が目立ってましたね。正確に言えば前回からちまちまと暦関連の話も進行してはいるんですが、あっちは割と順当に前に進んでるのに対し、夢芽サイドはちょっと不安を感じる行方になってて。最後の方の、言葉の途中でエンディングが割り込む独特な演出で印象づけられていた「夢芽のお姉さんは自殺かもしれない」という当時の生徒の証言もそうなんですが(事故だとされてたの普通に忘れてた…自殺だと決めつけてた…)、個人的に気になったのは初めて提示された夢芽のお姉さんのビジュアル。髪色ほぼ一緒じゃん…と。

 それの何が気になるねん、って話なんですが、自分は勝手に夢芽の髪色は染めたものだとばかり思ってたんですね。『SSSS.GRIDMAN』も『SSSS.DYNAZENON』も、殆どのキャラクターの髪色は一般的なアニメと違って黒やら茶髪やら金やら、比較的現実の高校にそこそこいるものだったし、メインキャラクターの赤だの緑だの紫だの青だのも、ボイスドラマでいじられてることや文化祭などから伺える比較的自由な校風を考えると、普通に染めているだけ、という結論に至るわけで。

 だから、あんま見かけない夢芽の髪色は染めたものなんだなという認識で。そこに髪色まんまなお姉さんか出てきたもんだから、驚いたんですね。夢芽が染めてるんなら、お姉さんと髪色が同じである道理はなくて。つまりはシンプルに親のどちらかまたは両方に外国の血が混じっていてそれの遺伝なのか、はたまた夢芽がお姉さんを真似したのか、ってことなんですが、外国でもあのなんとも言えない色が地毛の国ってあんまないと思うので、必然的に後者かな、と。もし後者なら、死んだお姉さんの髪色を真似した夢芽の心境これ如何に、ってなるんですよね。あまり関わってこなくて、やっと向こうから声をかけてくれたのに事故で死んでしまった姉の考えていたことを、もっと知りたいと思ったのかしら…1話の「何も同じ高校に行かなくてもいいのにね」という夢芽母が言ってたけど、それもお姉さんを知るための模倣の一環だったりして…重い…。

 ただ、この髪色からの連想ゲームはあくまで僕の妄想で、基本的にはトラウマが蘇るまで夢芽もプールを楽しんでましたね。蓬ともいい感じだったし。ちせが蓬と一緒にダイナソルジャーに乗ってた時、夢芽がちらりとそれを見る、みたいなカットがあったので、まだまだ両想いの希望は潰えてないぞ…トラウマ関連については蓬ちょっと鈍すぎない?ってなったけど…。

 

 

主人公達が心に秘めた「情動」

 あと、前回の「怪獣をつくるのは人の想い」に続き、「情動」「それが怪獣の好物なのかもしれない」というセリフが出てきましたね。やっぱり、僕の唱えていた怪獣は普通の生物に近い存在説&ダイナゼノン世界は現実世界説はハズレで、コンピュータワールドの中で、そこに生きる存在が溜め込んだフラストレーション(「情動」「人の想い」)を解消するために怪獣が自然発生して、それを怪獣優生思想が操っている、ということなんだろうか。そう考えると今回の主人公達が現状に何かしらの不満を持っている(これもシズムのセリフで明確にされてましたね)「普通じゃない」「どうかしてる」人間なのも納得がいきますし。

 『SSSS.GRIDMAN』ではラスボスの新条アカネが、自分の中の「情動」と自分の生きていくべき世界と向き合っていく過程が描かれたわけですが、今回はそれを敵ではなく主人公サイドにいる登場人物で行う、ということなんじゃないかな、と。各々の事情から現実に満足していない人間が、そんな「情動」から生まれて満足できない現実を壊していく怪獣と戦い、その中で自分の「情動」と向き合っていく。こういう話だと綺麗にまとまるし、無自覚的に「情動」を溜め込んでるせいで発散できてないっぽい(今回も蓬は「そんな上手くいってないってことはないと思うけど…」みたいに言ってましたね)蓬が一番主人公っぽい立ち位置に居るのも物語として実に完璧な回答になる。といっても、現状「情動」と真正面から向き合えてるのは夢芽くらいなので、これからどうなっていくかが楽しみです。この展開予想が大外れする可能性の方が高いですし。

 

 

 

 

 というわけで、ダイナゼノン5話の感想でした。妄想と展開予想しか書きませんでしたが、いい感じにキモくて、シームレスに上半身と下半身の上下を入れ替えるアニメでしかできない映像表現も使われてた怪獣も良かったし、ウィングコンバインとダイナゼノン以外の合体も見れたし、普通にキャラクターの個性や魅力もしっかり出ていたので、文句なしに面白い回でしたね。来週が待ち遠しい…ありがとうございました。

 

 

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